フォトエッチング加工にてテンプレートを作製~微細な絵柄や目盛りを表現~

テンプレート 加工事例
業種:模型関連
模型関連に使用されるテンプレートをフォトエッチング加工にて製作させていただきました。
・顧客地域:東京
・サイズ:300×250㎜以内ぐらい
テンプレートとは・・・
何かを作る時の基となる定型的な形状を絵柄にし、定規等に各種形状(大小/線幅違い等)をほどこし、各種加工を正確に早く出来るようにするものです。
依頼詳細
ご依頼いただいたきっかけ
ステンレスの板に色々な絵柄をパターンニングした定規をフォトエッチング加工にて作成してほしいなどの案件をいただきました。
お客様の抱えている問題点・要望
絵柄や目盛り等を微細に表現できないか依頼があり、フォーカスをあわすのに苦労しながらもその課題にトライいたしました。
実績
最初の頃は、銅・真鍮・ステンレス等の材料で試作を繰り返しましたが、今ではステンレス板へのフォトエッチング加工に落ち着いて定期的に生産しております。
【データ・原版 作成の工程(DTP)について】
・得意とすること
- エッチング補正を一律の値であれば一括処理できます。
- 真円・角・長丸・R付きの角であれば、サイズ別に個別の補正値を簡単に変えることが出来ます。
・苦労したこと
イラストレーターからCADデータに変換した際に、互換性のないパターンの欠落や形状異常があった場合、互換性の確保を行うことに苦労いたしました。また工場での作業性を上げるため、板厚に対する最小幅などの工場では見えにくいところの配慮には気をつけて作業を進めております。
【エッチング工程について】
・得意とすること
- 微細な線幅・ハーフ文字を表現できる。
- ハーフ文字深度にも対応します。
・苦労したこと
テンプレートはハーフ文字・線幅が細いことが多く、材料の歪み・ドライフィルムとの密着性などでも仕上がりが変わるため、材料の歪みが極力ないものを選別し作業を実施しております。また、板厚が薄いものが多いので、各工程で取り扱いに注意を払っております。細い線幅が表現できるよう、露光時にタブレットを付けて露光の補正を行い、像時に細線が表現出来ているか確認しながら微調整をする場合が有ります。
・気を付けていること
CADから仕上がった原版のハーフ文字・線幅を再確認いたします。板厚が薄いので、作業機器の投入前後には随時、材料の状態を確認、エッチング前には細い線幅が表現されているか確認、ハーフ文字深度にも注意を払っております。
また、検査時に原版と現物を照らし合わせて細部の表現が出来ているか確認しております。さらに輸送時は、こすれて傷が入らないように紙を挟みこんでおります。