板バネをフォトエッチングで加工~低コスト対応など~
板バネ関連 加工事例
業種:精密板金、医療、弱電、自動車など 地域:大阪、関東、名古屋、四国
板バネの加工についてご相談をいただきましたので、そちらの加工事例をご紹介いたします。
製品の厚みは50ミクロン~1ミリでした。
板バネとは
ばね鋼など金属薄板のもつ弾性変形によるエネルギー吸収と、
復元によるエネルギー放出を利用したバネのこと。
1枚の板でできていて、電燈スイッチのような簡単な機器に使用される。
平板のバネのようなものである。
依頼詳細
ご依頼いただいたきっかけ
弊社のHPを拝見されて、ご相談をいただきました。
地場の近接していることから、小回りのきく展開を望まれてのことです。
技術的には、バリなく、低コストで対応してほしいとのご依頼でした。
お客様の抱えている問題点・ご要望
お客様のご要望は、「低コスト対応が可能な加工法、エッチングでお願いしたい」とのことでした。
技術面でのご要望は、
・バリなし
・ノンブリッジ
・小ロット
・サイズ多品種
・材料厚み多品種
などがあり、それぞれの課題に対応させていただきました。
実績
お客様の抱えていらっしゃった上記の問題点、小ロット対応などの他、小ロット試作の短納期対応などにも対応しております。
製品の材質については、ステンレス(SUS304系)、純銅(c1100)、リン青銅(c5191、c5210等)、真鍮(c2680、c2801等)、リボン鋼、ベーナイト等が主流です。
※弊社では、おおよそエッチングにてフラット板製作のみですが、ご要望がある場合は、曲げ加工の請負の相談も、精密板金会社とタイアップすることで対応しております。
工程で得意なところ
ノンブリッジで薄い板厚の処理ができるように、工程内で検討・処理をしております。
材質によっては、錆にくいように素早く作業するように心がけています。
工程での苦労
まず、作りこみで気を付ける事は、図面が展開されているかの確認と、弊社で曲げの寸法を聞いた上でCAD作成する場合と、データ支給してもらう算段から始まります。
加工時には、曲げる用途を考えた上で、材料のロール方向と曲げる方向を生板に書き込み、方向間違いがないかどうか、注意して作業を行いました。ロール方向の確認方法としては、投影機を用いて方向を確認しています。
低コストにて対応するために、エッチングで必要不可欠な原版も友取り・共用等にするなど工夫しています。
こちらの板バネは、同形状で厚み・材質違いが多品種ありました。そのため、間違わないように各工程で確認しながら作業に努めました。
また、材質が薄いと、折れたり曲がったり、打痕等ができてしまう可能性がありますので、そうならないように丁寧・慎重に作業を行いました。